• 平井和正『狼のレクイエム 第二部』
     読了。
     出色のヒロイン・虎4[フー・スー]のラスト近辺、情動を掻き立てる地の文の動きは半端じゃない熱さ。
     ラストの、絶望と希望がない交ぜになった展開も恐ろしいまでの疾走感で、しかし物語のテーマ的にはここで話が終わっても全然問題なかったと個人的に思っているので、続く第三部、第四部のことを考えると、その疾走感がはぐらかされたような気分になる。